イミダゾール系治療薬の種類と特徴

各薬の主な働きと適応について

カンジダ性亀頭包皮炎に適した薬は、アゾール系のうちのイミダゾール系抗真菌薬という事がわかりました。中にも色々な種類がありますので、ざっと確認してみました。

クロトリマゾール

この薬剤は、強い抗真菌活性と幅広い抗真菌スペクトルを特徴とする事で、白癬菌やカンジダに有効とされています。

薬としては、エンペシド(バイエル薬品)がありますが、この薬の適応としては、”HIV感染症患者における口腔カンジダ症(軽症~中等症)に対してであり、食道カンジダ症に対する有効性は認められていないとの事です。

ネチコナゾール(塩酸塩)

この薬剤は、エルゴステロール(真菌の細胞膜を構成する物質)の生合成を阻害する事により真菌の増殖を防ぐ事が出来るそうです。

薬としては、アトラント(久光製薬)があります。
種類として、軟膏、クリーム、そして、リキッドタイプがありますが、白癬菌、皮膚カンジダ症、そして、癜風(でんぷう)への適用性があるようです。

ケトコナゾール

この薬剤は、刺激痛などの副作用も比較的少ない事から皮膚真菌症治療に広く用いられているとの事。こちらも、エルゴステロールの生合成を阻害する事により真菌の発育阻害、抑制によって菌を減らしてくれます。

薬としては、ニゾラール(ヤンセンファーマ)がありますが、クリームタイプとローションタイプがあります。ネチコナゾールと同じく、白癬菌、皮膚カンジダ症、癜風に有効なだけでなく、脂漏性皮膚炎にも有効との事です。

ラノコナゾール

基本的にどの薬も作用機序として”真菌の細胞膜合成を阻害”という部分で共通しているので、だいたい働きは同じと考えて問題ない気がします。

薬としては、アスタット(マルホ)があり、軟膏、クリーム、リキッドタイプの種類があります。適応は、白癬菌、カンジダ、そして、癜風ですが、著しいびらん面には使用できないなどの禁忌があるので注意しなくてはなりません。

ルリコナゾール

こちらも、ほかのイミダゾール系と同じように真菌の細胞膜の生合成を阻害します。

薬としては、ルリコン(ポーラファルマ)があり、こちらも、軟膏、クリーム、そして、リキッドタイプが存在します。適応もだいたい同じで、白癬菌、カンジダ症、癜風の殺菌に有効です。